02日 6月 2014

勘違い

「夢や希望」ということばは、子供に勘違いをさせるので、

私は絶対使わない。

 

テレビで毎年、各私立高校の宣伝番組をやっているが、

「夢に向かってがんばろう!」的なキャッチコピーがいつも気になる。

 

教育者がそのような曖昧な表現でいいのか。

「夢に向かって走る」とは、実際どういうことなのか。

私には「破滅に向かってまっしぐら」と聞こえる。

 

いい加減に、フィーリングで物を言うことは、

特に子供に対しては許されない。

「夢」は、かなわないから「夢」であり、

人生のちょっとしたスパイスであるのであって、

「目的」や「目標」と混同させてはならない。

 

人生には基本的には「夢」も「希望」もない。

「生きがい」や「目標」は持っていいと思う。

ただし、その「生きがい」や「目標」を見失う時もある。

それでも現実にどっぷり浸かりつつ

両足でしっかりふんばって

何の希望も夢もなくとも、なんとか生きていく。

 

大切なのは、「夢や希望」ではなく

「平凡な日常」である。

それがわかっていれば、人生は楽しめるし、

普通の日々も輝きの連続だ。

 

毎日毎日を、大切に、普通に生活できることが

「幸せ」というものではなかろうか。

普通にいられる強さを育むために、

学問があるのだ。

 

 

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