17日 10月 2013

おこられる    EM通信13号より

 目上の人、たとえば私に怒られたり注意されたりしたとき、びっくりするほど従順な生徒さんもいれば、反射的に言い分けが出る生徒さんもいますし、反発した様子の生徒さんもいます。
 切れてそのまま辞めていった生徒さんは記憶によれば、時津での16年間で2名だけです。 時津の方は良い方ばかりで、私は幸せだと思います。

 怒られても素直な対応を見せてくれる生徒さんは得です。また注意してもらえます。学力も、人としても伸びます。それに対し、他から否定されることに過敏に反応する生徒さんは、今後はほどほどにしなければ、という気持ちが働くので、注意するのに手加減してしまいます。
 そういう生徒さんは、家と外との区別がついていない場合が多いです。若者の社会性が問題となっておりますが、一歩社会とかかわれば、自分は基本的に通用しない存在である、怒られて当たり前、家と同じようにはいかない、という意識がないのです。
 そこのところも勉強と同じく「訓練」で培われるもので、見事に訓練されている生徒さんもいますし、家でかわいがられているから外でもかわいがられるはずだ、という認識不足により、伸び伸びを超えて傍若無人な若者が確実に増えています。

 他人に注意されたり、好きな人にふられたりすると気に食わないから暴力をふるうといった事件も多くなっています。
 「伸び伸び」という言葉は良い意味で使われていることが多いですが、実施ほとんどいいことはありません。のび太くんはドラえもんがいるからなんとかなるのであって、子供は常に、口うるさく教え導いて、細かく注意し、いろいろな意味で訓練し続けてやる必要があります。「伸び伸び」させればさせるほど、人間よりも動物に近い存在になると私は思います。また、「放任」はもっといけません。子供がどこか投げやりになります。
 私はこれからも、うるさいおばちゃんであり続けようと思うし、怒ってくれた相手に感謝できるよう自分自身をも訓練しようと思います。そして、口うるさいお母様がたこそ、本物の母親だと思います。

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